一般色覚者
P型色覚特性者
D型色覚特性者
一般色覚者
P型色覚特性者
D型色覚特性者
※色覚障害者が感じている色を完全に再現したものではありません。
 当研究室では、色覚障害者に優しいカラーユニバーサルデザイン(以下、CUDと略す)を医療環境の中で追求しています。 他の公共的環境に比べ、導入が遅れている医療分野でのCUDのさきがけ的研究であり、医療情報安全管理の一環と考えています。
具体的な研究目的
研究の学術的背景

 わが国においては、食品及び医薬品の表示デザインに関して、日比野らがデザイン心理学の視点から、その研究の重要性を唱えている(日比野治雄、ファルマシア、2009)。

 また佐藤らは2010年に一般用医薬品(以下、OTC薬と略す)におけるユニバーサルデザイン(UD)の現状を調べ、特に高齢者社会におけるUD導入の有用性を明らかにした(佐藤ほか、医療薬学、2010)。一方、我々は次のような予備的な調査研究結果を得ている。

 

1.  医療用医薬品外箱の主要色相を調査した結果、背景色に青系統色を用いた製品が多い。循環器系の薬効を持つ  製品の背景色は赤系統色が多く、CUDの観点からは問題がある。

 

一般色覚者
P型色覚特性者
D型色覚特性者
一般色覚者
P型色覚特性者
D型色覚特性者
※色覚障害者が感じている色を完全に再現したものではありません。
2.  病院施設内廊下の色分けされた誘導案内情報に、色覚障害者が認識困難な配色例がある。

 

 このCUD領域における研究は黎明期であり、特に医療分野では研究が始まったばかりであるが、本研究が製薬関連企業のCUD導入推進にいち早く結びつくようにしたい。