五感について

 外部からの情報を取り入れる感覚として、視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚の五感があり、 人々が生活をしていく上で重要な要素である。これら感覚に関する研究の中で、最近では2004年に、Buck & Axel が嗅覚器に特異的に発現するGタンパク質共役型受容体の遺伝子群をクローニングする研究でノーベル賞を受賞している。
 最先端の基礎研究はさておき、我々は医療薬学領域の中で、味覚・臭覚の研究として薬の苦みや匂いのマスキング効果などを追究してきた。さらに、日本人の男性20人のうち1人に色覚異常(色弱)の可能性があることや高齢者の加齢による視覚能力低下などを考慮し、医療環境の中でCUDを追究する。

 

 当研究室では香りの効果の解明(アロマコロジー)を行っている。この領域の研究はこれからの分野で、効果を立証するための計測手法等を模索していく。将来的に、薬物療法に加えアロマコロジーを補助的に導入することで、薬物投与量の減量が図れるものと考えている。

 

  
味の評価(味覚センサー)
アロマ

味の評価(味覚センサー)